野崎幸助さんの自宅を訪れた須藤早貴被告=平成30年6月、和歌山県田辺市

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=を殺害したとして、令和3年に殺人罪で起訴された元妻の須藤早貴被告(28)について、和歌山地裁は12日、同年に追起訴された詐欺罪の初公判を5月10日に開くと発表した。殺人罪の公判時期については「現時点で答えられることはない」としている。

起訴状によると、須藤被告は、平成27年3月に札幌市内で男性=当時(61)=に「第三者に弁償金を払わなければならない」と噓を伝え300万円を詐取するなど、計約2980万円をだまし取ったとしている。

殺人罪については、和歌山地検が令和3年5月、何らかの方法で致死量の覚醒剤を平成30年5月に野崎さんに摂取させ殺害したとして、覚醒剤取締法違反(使用)罪とともに起訴した。

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