本人の依頼で難病「ALS」の患者を殺害した罪などに問われている、元医師の控訴審が結審しました。

■1審「見張りの役割に留まるとはい、犯行に重要な役割」と懲役2年6カ月の実刑判決

元医師の山本直樹被告(47)は2019年、医師の大久保愉一被告(46)と共謀し、ALS患者の林優里さん(当時51歳)から依頼を受け、薬物を投与して殺害した嘱託殺人の罪などに問われ無罪を主張しています。

京都地裁は2023年、「見張りの役割に留まるとはいえ、犯行に重要な役割だった」として懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡し、山本被告は控訴しました。

■証人と出廷した「薬物投与」の医師「具体的話はしていない」「感づいていただろう」

12月24日の控訴審で、薬物を投与した大久保被告が証人として出廷し、「山本被告とは事前に具体的な話はしていない」としつつも、「私が何をやっていたか感づいていたのだろう」と証言しました。

また、最後に山本被告への感情を問われた大久保被告は、「やったことは正直に認めて、つぐないをするのがあるべき姿と思っている」と話しました。

裁判は、24日で結審し、山本被告への判決は2025年3月13日に言い渡されます。

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