日本原子力研究開発機構大洗研究所に搬入された専用容器に入った燃料デブリ=JAEA提供

 東京電力福島第1原発2号機から初回収した溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試料から、放射性物質のユーロピウムが検出された。核燃料由来とみられる。14日にあった原子力規制委員会の会合で、東電が報告した。

 東電によると、試料の放射線のスペクトルを簡易的に測定したところ、放射性のユーロピウムや、コバルト60が検出された。いずれも核分裂反応によってできたとみられる。東電は、試料が燃料デブリであることが確かめられたとしている。

 規制委の担当者は「なかなか外には出て来ない物質。しっかり分析を進めてほしい」とした。

 燃料デブリの試料は、日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県)に輸送されており、4カ所の施設で約1年かけて分析する予定。【酒造唯】

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