遺体を運搬した疑いのある車について、捜査員から事情聴取を受ける平山綾拳容疑者(中央右)=18日午前、埼玉県越谷市(読者提供、画像を一部加工しています)

栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の焼損遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された平山綾拳容疑者(25)の所有する車から血の付着したハンマーが見つかったことが26日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁・栃木県警合同捜査本部は犯行に使われた可能性があるとみている。

捜査関係者によると、栃木県警は平山容疑者が警視庁に出頭した翌日の18日、所有する黒いセダンを自宅アパートから押収。車内からハンマー1個を見つけた。

車からは亡くなった会社役員の宝島龍太郎さん(55)の妻、幸子さん(56)の血痕も検出されたほか、平山容疑者から車を乗り継いだ2人組が宝島夫妻と接触したとみられる品川区内の空き家からも身元不明の血痕が見つかった。2人組がハンマーで暴行を加えた可能性もあるとみて行方を追っている。

また平山容疑者が指示役から「報酬として1千数百万円を受け取った」と供述していることも新たに判明した。遺体が見つかった16日に受け取ったとしているが、口座記録などからは確認されておらず、捜査本部が慎重に調べを進めている。

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