東京電力は福島第一原子力発電所での処理水の海洋放出について、通算10回目となる放出を11月4日午後0時42分に完了したと公表した。トラブル等は確認されていない。
10月17日から開始された今回の海洋放出は、19日間で、約7800トン、タンク8基分ほどの処理水を海水で薄めて海に放出した。

処理水の海洋放出は2023年8月に始まり、今回分も合わせて約7万8300トン、タンク78基分ほどが放出されている。
今後、設備の点検を行う予定で、次回の放出は点検を終えた2025年2月から3月を予定している。

これまで、放出中の海水の分析などで基準を超える値は確認されていない一方、中国による禁輸措置の影響などで、処理水に関する賠償は9月25日時点で約420億円に上っている。
中国は日本産水産物の輸入を段階的に回復させる方針を示している。

処理水の海洋放出をめぐっては、東京電力は福島第一原発の敷地を圧迫するタンクの解体について、2025年1月ごろを目途に着手する方針。

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