鳥取県警と大阪府警の合同捜査本部は、他人名義のクレジットカードを利用して兵庫県内のコンビニで加熱式たばこをだまし取ったとして中国籍の男を逮捕しました。警察は、鳥取県内や関西で発生していた一連の事件における上位の指示役とみて捜査しています。

詐欺などの疑いで逮捕されたのは、大阪市に住む中国籍の会社経営の男(35)です。
警察によると、男は共犯者らと共謀の上で、2024年3月上旬に兵庫県三田市内のコンビニで、不正に入手した他人名義のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンを使い、計29万円分の加熱式たばこなどをだまし取るなどした疑いが持たれています。

2024年に入り、大阪府や鳥取県で同じ手口の犯行が複数発生していたことを受け、大阪府警と鳥取県警は10月22日に大阪府の西堺警察署に合同捜査本部を立ち上げ、SNSなどで実行犯を募る匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」の犯行とみて、上位の指示役などについて捜査していました。

この捜査の中で、これまでの逮捕者の供述や押収したスマートフォンなどの精査、SNSでのやり取りを分析したところ、今回逮捕した男が犯行ツールのスマートフォンの供給役で、上位の指示役であることが明らかになったということです。
認否については、捜査に支障があるとして明らかにしていません。

合同捜査本部は、男の関係先からスマートフォン752台とデスクトップパソコン1台、ワイファイルーターなどを押収していて、さらに上位の指示役がいないかを含め「トクリュウ」の全容解明を急ぐとしています。

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