栃木県さくら市

 JAしおのや(塩野谷農業協同組合、栃木県さくら市)は25日、同JA喜連川地区営農経済センターに勤務する40代の男性職員が、今年産の新米の一部を勝手に袋詰めし、県内の卸売業者に不正に販売していたことを明らかにした。男性職員は42俵(1袋30キロで84袋)を販売、代金100万8000円を着服したと認めているという。

 記者会見した荒井秀忠・代表理事組合長らによると、今月21日正午ごろ、男性職員の職場から車で約5分の距離にある鶴ケ坂ライスセンター(同市)で、本人がフォークリフトを使って業者のトラックに新米を積み込んだという。

 その3日前の18日、同JA監査室に男性職員の不審な行動について匿名の通報があり、同センター職員が保管状況を確認するなど警戒していた。21日もトラックに積み込むところを職員が発見したが、制止できなかったという。

 同JAは本人から3回事情を聴いているが、動機については「調査中」としている。すでに警察には相談しており、今後、同JAは厳正に処分する方針。【有田浩子】

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