転覆した鳥羽磯部漁協所属の漁船「ゆたか丸」とみられる船舶=三重県鳥羽市の答志島沖で2024年10月24日午前10時12分、本社ヘリから

 24日午前6時40分ごろ、三重県鳥羽市の答志島沖の伊良湖水道で、漁船「ゆたか丸」が転覆していると地元漁協から鳥羽海上保安部に通報があった。潜水士が魚槽から1人を救出したが、搬送先の病院で死亡が確認された。

 船には船長ほか2人の計3人が乗り組んでいたとみられ、保安部が残る2人の行方を捜している。

午前10時半ごろの捜索現場の様子。転覆した船の周辺では地元の漁師や消防団が早朝から行方不明者の捜索にあたっている=答志島の島民提供

 保安部によると、ゆたか丸は、伊勢市内の病院に入院している島民の関係者の容体が急変したとの連絡を受け、23日午後10時ごろに答志島を出港。その後、連絡が取れなくなっていた。

 当時は晴天で視界は良好。風速は約8メートルでうねりもなかったという。【渋谷雅也】

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