北海道の養鶏場で17日、今シーズン初めて高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されました。宮崎県内でも警戒が高まる中、宮崎市では防疫措置の研修会が開かれました。
研修会は、県中部農林振興局が毎年この時期に開いているもので、県や宮崎市の職員などおよそ40人が参加しました。研修会では、まず、鶏の殺処分や埋却の手順、消毒ポイントの運営方法などについて説明があり、参加者が真剣な様子で耳を傾けていました。
(森山裕香子記者)
「こちらでは、噴射器を使った、本番さながらの実習が行われています。」
今回の研修会への参加者は、鳥インフルエンザが発生した際、主に発生農場の半径10キロ以内に設けられる消毒ポイントでの作業を担います。噴射器を使った研修では、家畜に消毒液がかからないよう、タイヤを重点的に消毒するなど、手順を確認していました。
(県中部農林振興局 農畜産課 藤井渉課長)
「研修をやる意味として、『備える』という部分にあります。県内で発生させないように、厳重にしっかり対策をとっていければなと考えています。」
県内では昨シーズン、養鶏場での高病原性鳥インフルエンザの感染は確認されませんでしたが、2007年から昨年までの16年間で35の農場で発生し、およそ289万羽が殺処分されています。
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