名古屋市千種区で10月8日、バールのようなものを持った人物が住宅に侵入しようとする事件がありました。その様子を防犯カメラが捉えていました。

■居留守を使った女性が目撃した光景

10月8日午後0時半ごろ、千種区内にある住宅の前に、黒のSUVタイプの車が現れました。通り過ぎたと思いきやバックをし、さらに前進したりしていて、不審な動きをしています。

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しばらくして、全身黒い服の人物が後部座席から降りてきました。傘をさしていますが、この日の天気は晴れです。顔を隠すためでしょうか。

不審な人物はインターホンを鳴らしました。当時、住宅の中にいた女性は居留守を使いましたが、不審な人物はインターホンのカメラに顔が映らないように、横にずれて立っていたといいます。

3回インターホンを押したあと、不在と思ったのか、車へと戻りました。

■1分後に戻ってきた不審な人物 とった行動は

その1分後。再び現れた人物の手にはバールのようなものが写っていました。

そして、防犯カメラの向きを変えて、自らの姿が映らないようにします。

住人の女性:
最初、帰るのかなと思ったんですけど、そしたら車の後部座席からバールを取り出して敷地に入ってくるのが見えたので。(映像の人物が)勝手口に行こうとして、この道を通る砂利の音が聞こえた。自分に何をされるのか、怖いっていう感情しかなかったです。

女性が声を上げると、この人物は何もせずに立ち去ったということです。

■バールの様なものを持つグループの犯行相次ぐ

同じ千種区内では9月、バールのようなものを持ち、顔を隠した2人組が住宅に侵入する被害がありました。

相次ぐバールのようなものを持った人物の不審な行動に、警察は窃盗グループによる組織的な犯行の可能性もあるとみています。

■専門家「在宅時の強盗なら全て奪うことができる」

関東でも凶悪な強盗事件が相次いでいますが、在宅時の強盗は増えています。その背景について、防犯アドバイザーの京師美佳さんは「空き巣だと家の中を探さないといけないが、人がいれば家にある現金やキャッシュカードなど全て奪うこともできる」とコメントしています。

日本の強盗の検挙率は、2023年で90.5%ですが、「闇バイト」を使うことによって指示役はなかなか捕まらないのが現状です。

(東海テレビ)

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