「第26回行橋~別府100キロウオーク」(実行委主催)が12、13の両日、福岡県行橋市をスタートし、大分県別府市の的ケ浜公園を目指すコースで開かれた。10回目の完歩を目指して出場した行橋市の医師、小宮俊秀さん(87)は18時間24分30秒で見事ゴールし、3年連続で最高齢の完歩者となった。
1999年に小倉東ロータリークラブの会員が始め、北九州市や京築地域の有志が運営する名物行事。起伏のあるコースを夜通し歩き、3~4割が途中でリタイアする過酷なレースながら参加者は年を追って増え、今年も全国から約4000人が参加した。
小宮さんは74歳で初めて出場した。透析治療を続けながら完歩した患者から「先生もやりましょうよ」と誘われたのがきっかけだった。「やるなら10回完歩を目指そう」と始め、これまで連続で完歩している。
今回で当初の目標は達成したが、歩き終えて「去年より1時間も遅かったよ」と悔しそうな表情を見せた。それでも例年の全完歩者の平均タイムより約3時間も早い驚異的な記録だ。
「来年は」と水を向けられると、「はまるとやめらんのが100キロだ」と笑みを浮かべた。【松本昌樹】
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