江戸時代から続く伝統行事で、背中に土を付け子どもの健やかな成長を願う「奉納花相撲」が13日、和歌山県海南市下津町市坪の山路王子神社であった。豆絞りの鉢巻き、赤のふんどしを締めた赤ちゃんが境内にある土俵に上がると、家族や観客から「頑張って」「一生懸命泣いて」などと大きな声援が飛んだ。
中には勝負の前から泣き出す赤ちゃんもいて、別名「泣き相撲」とも呼ばれる。勝負は2番あり、必ず「1勝1敗」で引き分ける。この日は生後4カ月から4歳まで約70人が出場し、記念品として破魔矢が授与された。
子どもが出場した和歌山市中之島の会社員、住野誠太郎さん(26)は「土俵でしっかり泣いてくれて良かった。将来は好きなこと、やりたいことをしてほしいが、仲間や友だちに優しくできる人になってほしい」と期待を込めた。西岡均宮司(63)は「将来の日本を背負うような元気で明るいお子さんとして育ってほしい」と話した。【大澤孝二】
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