11日にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会が、東京都内で会見を行い、「核兵器をなくすことについて真剣に考えなくてはならない中での受賞になった」と喜びをあらわにしました。
日本被団協・田中煕巳代表委員:
一晩明けて今朝になったらやっぱり本当だなと。(Q.受賞理由について)これから若い人に核兵器のことや、私たちがやってきたことを伝えていかないといけない中で、(そのことを)被団協はおさえて運動していると言っておられる気がする。
また被団協の田中代表委員は、半世紀にわたり活動を続けることができた理由について問われると、自身の戦争経験を踏まえ「戦争はあってはならない、核兵器は使ってはいけないと思った」と訴えました。
さらに今回の受賞については、「核兵器をなくすことについて真剣に考えなくてはならない中での受賞になった」と喜びをあらわにしました。
長崎市では12日午後、日本被団協の代表委員など9人が、原爆によって下半身不随となりながら長崎の被爆者運動の先駆けとなった渡辺千恵子さんの墓を訪れ、ノーベル平和賞の受賞の決定を報告しました。
日本被団協・田中重光代表委員:
渡辺千恵子さんたちが運動を始めて、やっと68年たってから(ノーベル平和賞を)受賞したことを感謝して報告いたしますとしゃべった。
墓前では、渡辺さんの半生を描いた組曲「平和の旅へ」を歌い、ノーベル平和賞の受賞決定を喜び合っていました。
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