100回目の定期公演に向け練習するダンサーたち=東京都八王子市で(バレエシャンブルウエスト提供)

 東京都八王子市を拠点に活動するバレエ団「バレエシャンブルウエスト」の100回目の定期公演が13日、同市子安町の「J:COMホール八王子」で行われる。祝福の意を込め、新国立劇場バレエ団のプリンシパル(最高位)ダンサーの福岡雄大さんが創作した「ウン・ポエマ・デ・アモール」(愛の詩)が初演される。

 バレエシャンブルウエストは、八王子市出身で日本のバレエ界で活躍してきた川口ゆり子さん(74)とパートナーの今村博明さん(73)によって1989年、「ユースバレエ・シャンブルウエスト」として創設され、99年に現在の名称になった。「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などバレエの名作をはじめ、オリジナルの舞台を上演し、山梨県北杜市の複合観光施設「萌木の村」の特設野外劇場で毎年夏に開催している「清里フィールドバレエ」には福岡さんも客演を重ねている。

 今回、披露する「ウン・ポエマ・デ・アモール」は福岡さんがギリシャの哲学者プラトンの言葉から着想を得て、「体から言葉を発するようなコンテンポラリー(現代舞踊)の演出をほどこした」という。

 今村さんは「シャンブルウエストを設立して今年で35年。これからもバレエの魅力を伝え、地域の文化芸術の発展に寄与していきたい」と話す。当日はコンテンポラリーダンサー・振付家の平田友子さんの新作「100アプローズ、100プレーヤー」と、同バレエ団の代表作の一つである「天上の詩」も上演する。

 午後4時開演。詳細は公演事務局(042・624・4037)。【明珍美紀】

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