8日、東京・品川区にある戸越銀座商店街を取材すると、冷たい雨が降っていました。
街の人たちは、厚手のパーカやトレンチコートなど秋らしい装いです。
このジグザグな天気に、「体調が追いつかない感じ」と漏らす人も。
東京都心の午後3時の気温は、11月並みの18.5度。
7日と同じ時間で比べると、10度以上も気温が急降下しました。
10月に、午後3時の気温が前日より10度以上低くなったのは5年ぶりです。
7日は真夏日に迫る異例の残暑で、人々は短パンや袖をまくって肩を出すなどまるで夏の装いでしたが、8日はトレンチコートなど、長袖が必需品となっていました。
この寒さを待ち望んでいたのが、気温によって売り上げが左右するおでん店です。
ファーがついたベストを着ていたお客さんは、おでんを受け取ると思わず「あったかい」と一言。
後藤かまぼこ店の後藤直美さんは「湯気に誘われるんじゃないでしょうか。おでんを見て、温かそうということで」と話し、8日のような気温だと、卵や大根などが人気で補充が追い付かないといいます。
9日はもっと寒く、予想最高気温は17度です。
このジグザグな気温の変化で、季節外れの現象が起きています。
6日、栃木・芳賀町でカメラが捉えたのは、季節外れの桜です。
緑の葉に交じって、きれいな3輪桜が花を咲かせていました。
町によると、桜はソメイヨシノで、9月の下旬ごろからちらほらと咲き始めたということです。
季節外れの桜は、東京・砧公園のソメイヨシノでも確認されています。
ジグザグ天気に、人々は大わらわとなりました。
8日、東京都心はひんやりとした空気に包まれ、街行く人も、長袖やジャケットを羽織っている方が目立ちました。
店の品ぞろえも、やっと夏物から秋物へとシフトチェンジが始まり、街は、季節が秋へと移り変わろうとしていました。
ラフラフ戸越銀座の店員:
腹巻きがちょこちょこ売れてきています。1つ2つまとめて買ってくれる方はいる。
また、福島・郡山市でも朝から冷たい雨が降り続いていました。
冷たい風も吹き、上着を羽織る人の姿も多く見られます。
午後1時の気温は15.8度と、10月下旬並みの寒さとなりました。
一方で、会津若松市で人気となっていたのが、冬の定番・ちゃんこ鍋です。
湯気が立ち込めるアツアツの味を求め、多くのお客さんが訪れていました。
たっぷりの白菜にタマネギ、特製のカレースープで仕上げたちゃんこ鍋です。
食材の高騰など、飲食店はギリギリの状況で営業しています。
ちゃんこやぐら太鼓・女将:
人件費も高くなってるでしょ。うちは家族でやってるから、その分お客さんに安く出したいなと思ってます。
9日の東京都心の予想最高気温は北海道・札幌市よりも寒い17度と、11月中旬並みで、体調管理に注意が必要です。
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