同じ指示グループの関与が疑われる強盗事件が8月以降、東京、埼玉、神奈川、千葉の4都県で少なくとも7件起きていることが捜査関係者への取材で判明した。
警察庁は8日、関係する都県警の幹部を集めて捜査会議を開催。実行役が事件ごとに入れ替わる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が関与しているとみて、指示役らの特定に向けて情報共有した。
7件は、8月29日の千葉県八千代市から、10月1日の埼玉県所沢市まで1カ月ほどの間に連続している。内訳は東京、埼玉、神奈川が各2件、千葉が1件。これまで実行役ら約20人が逮捕された。
これらの事件は、闇バイトでの実行役の募集や、押し入った住宅や質屋で、バールで窓を割ったり、粘着テープで住人を縛ったりする手口が似ていた。
警察庁での会議には4都県のほか、容疑者1人の以前の勤務先がある福岡県警も参加した。警察庁の谷滋行刑事局長は「一連の事件により国民の不安が高まっている」として、全容解明を進めるよう指示した。【山崎征克、林帆南、宮本麻由】
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