北海道・札幌市で、小学生の男子児童が男子中学生から性的ないじめを受けた問題があり、市は調査報告書を公表し、学校や市教委の対応の不備を指摘しました。

この問題は3年前、当時小学3年生の男子児童が知り合いの中学1年生の男子生徒から市内の公園で、何度も下半身を触るよう強いられるなどの被害を受けたものです。

公表された報告書では、2人が通学路で遭遇しかねない中、小中学校とも、対応が「不適切だった」などとし、市教委については、調査開始が発覚から10カ月かかったことについて「直ちに調査を開始するべきだった」と強く指摘しました。

市の公表を受けて、男子児童の母親は「性被害を受けた息子自身が、ここまで本当に毎日、毎日、絶え間ない努力を重ねている。ほかの人にやっぱりこういう体験をしてほしくないなと」などと涙ながらに語り、学校側や教育委員会の対応について批判しました。

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