2023年8月、玉野市の自宅で体が不自由な52歳の息子の首を絞め殺害したとして、殺人の罪に問われている80歳の母親の裁判で9月27日、検察側は懲役5年を求刑しました。一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。

起訴状によりますと玉野市迫間の無職、山崎末子被告は23年8月、同居する当時52歳の長男・勉さんの顔にタオルケットを押し付け、ネクタイで首を絞めて殺害したとされています。

27日に岡山地裁で開かれた裁判で検察側は「右半身が不自由な勉さんを一人で介護していくことに疲れた山崎被告は無理心中を決意し、勉さんの意向は確認しなかった」と指摘、「介護サービスを入れるなど他の選択肢がある中で山崎被告の意思決定は身勝手と言わざるを得ない」として懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は勉さんの介護を長年一人で担い、負担は非常に重かったなどくむべき事情があるとして、執行猶予付きの判決を求めました。

山崎被告は最終弁論で「たくさんの人に迷惑をかけて謝りたい。すみませんでした」と頭を下げました。判決は10月3日に言い渡される予定です。

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