非常に強い台風10号は8月28日午前9時現在、奄美市の北北東 約100キロの場所にあり、ゆっくりとした速度で北西に進んでいます。
中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
鹿児島県奄美地方にかなり接近している台風10号は、28日に発達しながら北上し、29日にかけて九州南部に接近した後、九州に上陸するおそれもあります。
また、まだ進路は定まっていませんが静岡県には31日から翌9月1日頃に接近し、直撃する可能性も出ています。
台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、静岡県は大気が非常に不安定な状態となっています。
このため雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となっているところがあり、この状態は9月1日頃にかけて続く見通しです。
波もうねりを伴った高い状態が続き、29日からは時化や大時化となる見込みとなっていて、台風の進路や勢力によっては暴風となる可能性があります。
26日午後5時から28日午前5時までの降水量はアメダスによる速報値で、御前崎・293.5ミリ、浜松市三ヶ日・292.0ミリ、磐田・289.5ミリとなっているほか、28日に予想される1時間降水量は多いところで西部・中部が50ミリ、東部・伊豆が40ミリです。
気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫、高波などへの警戒を呼びかけています。
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