佐賀市の県道にある踏切で、横断中のパワーショベルが渡りきる直前で遮断機が下りてしまい、閉じ込められた。
やがて踏切近くまで走ってきた列車は、ギリギリのところで緊急停止。その“あわや大事故”の一部始終を車のドライブレコーダーが捉えていた。

「恐怖と焦りでパニックに」

佐賀市の県道にある踏切で、あわや大事故の一部始終をカメラが捉えていた。

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8月23日午前9時頃、パワーショベルが踏切を横断していたところ、踏切を渡りきる前に、遮断機が下りてしまった。

強引に遮断機をくぐり抜けようとするパワーショベル

パワーショベルはその後、じわりじわりと前に進み、強引に遮断機をくぐり抜けようとしていた。

ドライブレコーダー映像の投稿者は、その時の心境をこう明かす。
「目の前でそういう状況になったので、恐怖と焦りでパニックになってしまいまして、動くことができなかったです。外に出て何かをするということができなかったですね」

電車が緊急停止した場面

間もなくしてやってきた列車は、踏切の間際で緊急停止。

遮断機を踏み潰し、乗り越えるようにして、車体を前進させるパワーショベル

パワーショベルの運転手は焦りからか遮断機を踏み潰し、乗り越えるようにして、車体を前進させた。

「運転手の方は、そうですね。60代くらいの男性ですね。とりあえず(踏切の)外になんとか出ないとという形で、すごく焦っていて…」

遮断機と接触して傷がついた車体

投稿者によると、この時に押し倒された遮断機が車と接触し、車体に傷がついてしまったという。

「運転手が遮断機を折って外に出ようとしているとき、遮断機がこっちの方に飛んでというか、こちらに向かってきたので、一応バックはしていたんですが、後で確認したらちょっと当たってて、黒色と黄色の擦り傷ができていた感じ」

折れ曲がり、車道をふさぐ形で倒れた遮断機

折れ曲がり、車道をふさぐ形で倒れた遮断機。
パワーショベルの運転手は、その遮断機を持ち上げ、歩道側に移動させた。

目撃者の110番通報でパトカーが到着

その後、目撃者からの110番通報を受け、パトカーが現場に到着。

列車は、警察官が現場の確認作業を終えた後、運転を再開。投稿者の話では、遮断機が下りてから15分ほど、この場で立ち往生することになったという。

投稿者は、「やはり一歩間違えれば大きな事故にもなりかねない状況だったので、もっと安全管理に気を配っていただきたいのが1番。今回は、けが人や大きな被害がでなかったので幸いだったなと思います」と話した。
(「イット!」 8月27日放送より)

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