秋雨前線の影響で、2024年一番の大雨です。
8月27日の北海道は、胆振地方を中心に非常に激しい雨が降り、道路の冠水が相次ぎました。27日夜遅くにかけて大雨に警戒が必要です。
各地で道路の冠水や川の増水相次ぐ
「苫小牧市の主要道路では車のタイヤが半分以上、水に浸かるなど冠水しています」(菅井英樹カメラマン)
水しぶきをあげながら走る車。
27日朝、苫小牧市では、3時間で66ミリと、2024年一番の大雨を観測しました。この大雨の影響で、苫小牧市の小中学校を中心に北海道の46校が休校となりました。
午前は、北海道南西部を中心に非常に激しい雨が降り、厚真町や夕張市、富良野市で3時間の雨量が観測史上一番となりました。
「これはやばい」(夕張市の視聴者)
そして、昼過ぎに、再び活発な雨雲が…。
「函館市内、再び強い雨が降り続けていまして、こちらの道路2車線あるんですが、完全に冠水しています。そして、その水が歩道のほうまであふれ出ています」(新崎真倫記者)
函館市など北海道南部は、午後2時過ぎから、再び激しい雨が降り、道路の冠水や川の増水が相次いでいます。
「排水溝から水があふれて道路が川のようになっています」(七飯町 佐藤健カメラマン)
交通機関への影響
この大雨で厚真町では、床下浸水が2件発生したほか、北海道南部の七飯町の町道では、砂利が流れ出て、一時通行止めになりました。
また、交通機関も大幅に乱れています。JRは、室蘭線の東室蘭と苫小牧の間など一時、11の区間で運転を見合わせた影響で、特急33本を含む140本が運休となりました。ほとんどの区間が運転再開しましたが、日高線の苫小牧と鵡川の間は、27日は終日運転見合わせとなっています。
なぜ台風から離れた北海道で大雨に?吉井気象予報士が解説
台風10号は、現在、奄美諸島の東にあり、依然としてゆっくりとした速度で進んでいます。
8月27日は、なぜ、台風から離れた北海道で大雨になったのでしょうか。
今回の大雨の原因は、前線と台風のダブルの影響です。
8月27日の北海道は、秋雨前線が停滞しているんですが、この前線に向かって、遠く離れた台風から湿った空気が流れこんでいます。前線と湿った空気がぶつかることによって、雨雲が発達したため、台風から離れた北海道で大雨になりました。
27日夜遅くにかけてもう一度大雨のピークがあるため、警戒が必要です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。