8月24日夜、小樽市の市議会議員が酒に酔って暴言を吐くなど市民とトラブルになりました。

 事態を受けて、議員は所属する立憲民主党に離党届を提出しました。

暴言…市民とのトラブル

「お前バカじゃねえか。上の先輩にバレるんだぞ。誰だと思ってんだ、俺のこと」(中村誠吾小樽市議)

 撮影している市民に向かって暴言を吐く男性は、立憲民主党の中村誠吾・小樽市議です。

 動画には路上で放尿しようとするシーンも映っていました。

 24日午後8時ごろ、小樽市内の公園で開かれていた町内会の花火大会で、中村議員が市民の男性とトラブルになりました。

 男性によりますと、中村議員が遊んでいた子どもたちに「こっちにこい」などと怒鳴っているのに気づいたといいます。

 さらに保護者に対して…

 「『夜に子供を一人で歩かせていいのか』って始まったんですよ」(撮影した市民)

議員は激高しトラブルに

 男性が注意したところ、中村議員が激高したといいます。

 「『子供を守るためにあなたに注意してるんです』って言ったんですよ。『お前ら、ふざけるなこの野郎』って始まって」(撮影した市民)

 男性によると、花火大会には露店などはありませんでしたが、中村議員は当時ベンチで酒を飲みタバコを吸っていたとのことです。

 さらに中村議員はこう続けたといいます。

 「俺が連合北海道からすべての政治局の担当やってきた。お前らガキなんだよ。お前らより強い。もうこれでお前たちのこと救ってやらないからな。政治的には救ってやらないからな」(中村誠吾小樽市議)

事件には至らず謝罪

 通報を受けて駆け付けた警察官が事情を聴取しましたが、事件には至りませんでした。

 トラブルから一夜明け、中村議員に話を聞くと…

 当日は午後2時から酒を飲み、記憶があいまいだと話しました。

 「もちろん僕ですよ。(Q:服が同じですね)だから、そうだって分かった。この通り酔ってて覚えてないです。私も長谷川岳氏の(威圧的言動)見てひどいなって思いはしてました。だけど私の方がもっと悪い一般市民の方にそういう態度とったんだから。大変失礼なことをした」

 目撃した人は…

 「市議会議員の名前出されて市民に暴言を吐いて、あれが小樽市の代表でいいのか」(目撃した市民)

立憲民主党から離党

 事態を受けて、中村議員は所属する立憲民主党に離党届を提出しました。

 「(中村市議は)議員にあるまじき言動をして警察に事情を聞かれた。立憲民主党道連として深くお詫びします。申し訳ございませんでした。中村市議の離党届が提出されました」(立憲民主党道連 幹事長 笹田浩 道議)


 北海道では2024年、自民党の長谷川岳・参院議員や北見市の市議会議員が自治体職員などに威圧的な言動をするトラブルが相次いでいます。

 政治学の専門家は…

 「権力をかさにきて暴言なり威圧的な言動をするということは残念ながら起こりうることで、昔から変わらないという見方もできる。このところハラスメントに対する意識が高まっています。ましてやSNSやスマホでの録音も最近増えてきているところを見ると、今まで以上に気をつけることが議員・政治家には求められると思います」(北海学園大学 法学部政治学科 山本健太郎 教授)

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