東北地方を襲った記録的な大雨でこれまでに2人が死亡、3人の行方が分からなくなっています。

山形県や秋田県では、27日も断続的に強い雨が降っていて捜索は難航しています。

最上川が氾濫し、広い範囲が冠水した山形・戸沢村では、人的な被害がないことが確認されているといいますが、念のため自衛隊員らが一軒一軒訪ね安否の確認をしていました。

26日午後の戸沢村の映像を見ると、多くの住宅が水に漬かっていました。

一夜明け、FNNの取材班が冠水した地域に入ると、集落にほとんど人影はなく、静まり返っていました。

道路には重い泥がたまっていて、歩くのも困難な状態です。

家の中から泥をかき出していた住民は、「予想超えてますからね。悲惨だね、何もなくなっちゃった。こんなことになるなんてね。ため息しか出てこない」と話していました。

山形県では2度にわたって線状降水帯が発生するなど、25日から記録的な大雨に見舞われました。

鮭川村では土砂崩れが発生。
川が増水し、仮設の橋が流される被害も出ています。

救助の要請を受けて現場に向かっていたパトカーが流された山形・新庄市では、パトカーが発見された現場で27日も朝早くから警察や消防による捜索が行われました。

パトカーには20代の警察官2人が乗っていて、1人は26日に発見され、死亡が確認されました。

1人の行方はまだ分かっていません。

秋田県では大雨の影響で1人が死亡し、27日午後5時半現在も2人が行方不明となっています。

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