「故五百旗頭真先生を偲ぶ会」で献花をする参列者たち=神戸市灘区で2024年7月27日午後2時11分、大西岳彦撮影

 東日本大震災復興構想会議議長や防衛大学校長を務め、3月に80歳で急逝した五百旗頭(いおきべ)真さんを「偲(しの)ぶ会」が27日、神戸市灘区の神戸大で開かれ、教え子ら約350人が別れを惜しんだ。

 五百旗頭さんは1981年に同大法学部教授となり、2006年まで日本政治史や政治外交史を教えた。在任中の95年1月に兵庫県西宮市の自宅で阪神大震災に遭った経験から、災害対応や復興政策、オーラルヒストリー(口述記録)の手法を用いた教訓や経験の継承も研究テーマに。12年から亡くなるまで、県外郭団体「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の理事長を務めた。

 偲ぶ会は、県や同機構、神戸大などが主催。河田恵昭・人と防災未来センター長は追悼のあいさつで、25年に震災から30年を迎えるのを前に、五百旗頭さんがどのような企画を展開するか意欲を示していたとのエピソードを紹介し、「すてきなアイデアを提案してくれると思っていた。先生を突然失った悲しみを一層深くしている」と述べた。【山本康介】

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