秋田、山形両県で降り続いた雨は一時小康状態となったが、27日午後から再び強まり、両県などは引き続き厳重な警戒を呼びかけている。水が引いた地域に足を運ぶと、大量の泥が道路を覆い、住民は蒸し暑さに耐えながら、家財などの片付けに追われていた。
記録的豪雨で最上川が氾濫した山形県戸沢村。役場周辺では多量の雨水を排水できずに内水氾濫が発生し、広範囲で浸水。住民が畳や家財道具を運び出したり、住宅に入り込んだ泥を洗い流したりする作業に追われた。浸水の影響で停電している地域もあり、全面復旧のめどはたっていない。
自宅1階が床上浸水した斎藤雄司さん(72)。過去にも今回を上回る浸水を何度も経験しているが、猛暑続きの今は停電で冷房が使えず、今後が不安だという。「自家用車のクーラーで涼んでいる。早く復旧してほしい」と話していた。
村内の被害の全容はまだ分かっておらず、調査が続いている。加藤文明村長は「熱中症対策に注意を呼び掛けながら、応急対策を急いでいる」と話した。【長南里香】
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