検察官から取り調べ中に「ガキ」などと暴言を浴びせられたとして、元弁護士が訴えた裁判で、国に賠償を命じる判決です。

元弁護士の江口大和さん(38)は、交通事故をめぐり関係者にうその供述をさせたとして、横浜地検に逮捕・起訴され、その後、有罪が確定しました。

江口さんは56時間以上の取り調べで、「ガキ」、「うっとうしいだけ」などと検察官から暴言を浴びせられ、黙秘権を侵害されたと訴えていました。

東京地裁は判決で、取り調べは「黙秘権の保障の趣旨にも反する」と述べ、「社会通念上相当と認められる範囲を超えて人格権を侵害するもの」と指摘し、国に約110万円の支払いを命じました。

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