現場となったJR常磐線の白根踏切=福島県相馬市成田で2024年7月18日午後4時15分、尾崎修二撮影
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 18日午後1時半ごろ、福島県相馬市成田にあるJR常磐線の白根踏切内で、線路を点検する下り検測列車に高齢の男女2人がひかれ、その場で死亡が確認された。踏切の遮断機は正常に作動していたとみられ、相馬署が事件と事故の両面から詳しい状況を調べている。

 JR東日本によると、検測列車の運転士は「列車が踏切を通過する直前に人がいるのを確認し、非常ブレーキを掛けたが、間に合わなかった」などと話しているという。この事故の影響で、常磐線は原ノ町―新地駅間の上下線で一時運転を見合わせ、普通列車4本が運休、3本が最大89分遅れ、約840人に影響が出た。

 現場はJR相馬駅から南へ約2キロの田園地帯。それぞれ直線の線路と道路が交わる踏切で、見通しが良い。現場近くで稲作を営む70代男性は「歩いて渡る人はまずいない踏切。過去に人身事故が起きた記憶もない」と驚いていた。【松本ゆう雅、尾崎修二】

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