岩手県紫波町でグレーチングと呼ばれる側溝の鉄製のふた46枚を盗んだ罪に問われている31歳の男の初公判が7月12日、盛岡地裁で開かれ、検察側は懲役1年6カ月を求刑しました。

窃盗の罪に問われているのは、紫波町佐比内の塗装業・菊池清孝被告(31)です。

起訴状などによると、菊池被告は4月25日と26日の夜、紫波町の路上で、側溝に設置されたグレーチング合わせて46枚(時価約32万円相当)を盗んだほか、4月21日に矢巾町の衣料品販売店でパーカー1着(販売価格6930円)とスウェットパンツ1着(時価約5000円相当)を盗んだとされています。

12日に盛岡地裁で開かれた初公判で、菊池被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は、菊池被告がグレーチングを盗み換金するようになったのは収入の少なさによるもので、今回の犯行は携帯料金の支払いのためだったと指摘、「身勝手な犯行だ」などとして懲役1年6カ月を求刑しました。

一方、弁護側は菊池被告が被害弁償をしていることや、深く反省していることから「再犯の可能性はない」として執行猶予付きの判決を求めました。

菊池被告は最終陳述で「被害に遭った皆さんに大変申し訳ない」と謝罪しました。

判決は7月31日に言い渡されます。

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