愛知県犬山市などで家族3人を殺害した罪に問われている男の裁判で、検察は7月1日、懲役30年を求刑しました。

 田中大介被告(44)は一昨年8月、愛知県扶桑町の自宅で妻・智子さん(当時42)の首を絞めて殺害したうえ、犬山市内に停めた車の中で長女・千結さん(当時9)と長男・十楽くん(当時6)を殺害した罪に問われ、起訴内容を認めています。

 1日の論告で、検察側は「智子さんの発言に激昂し、子どもを道連れにしようとするなど身勝手で自己中心的」などと指摘する一方で、自殺を企てるなど自責の念があったとして懲役30年を求刑しました。

 髪を短く刈り上げた田中被告は、求刑にも表情を変えず、弁護側は「心神耗弱の状態で衝動的なものだった」として懲役25年が妥当と主張しました。

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