7月1日、滋賀県米原市の県道沿いで雨の影響とみられる土砂崩れが起きました。
米原市は、127世帯313人に警戒レベル5の「緊急安全確保」を出し、直ちに命を守るよう住民に呼びかけています。
午前10時ごろ、滋賀県米原市で「付近の裏山から土砂が流れた」と消防に通報がありました。
滋賀県米原市で土砂崩れが発生した直後の午前9時40分ごろ近隣の住民が撮影した映像からは、斜面から濁った水が勢いよく噴き出していることがわかります。
警察と消防によると土砂崩れが発生したのは、米原市伊吹の県道沿いです。
【越後みなみ記者リポート】「午後2時10分です。土砂の撤去作業が始まりました。こちらの県道は車2台分がすれ違える大きさなんですが、土砂が道を埋め尽くしてしまっています」
この影響で、県道551号山東伊吹線が通行止めになりました。
土砂は複数の住宅にも流れ込んだということですが、住人は外出中でケガ人や行方不明者は確認されていません。
米原市は、引き続き土砂の撤去作業を行うということですが土砂が大量なことから通行止め解除の目途はたっていないということです。
現場付近では午前10時までに34ミリの激しい雨が降っていたということで、この雨により土砂災害が発生したとみられます。
米原市は午前11時に、伊吹地区の127世帯313人に警戒レベル5の「緊急安全確保」を出し、ただちに命を守るよう呼びかけています。
避難所となっている米原市立伊吹小学校には、午後4時半時点で43人が身を寄せていて、犬4匹と猫4匹も避難しています。
【避難した住民】「大体9時半ごろやったと思うんですけども、いつもにない音がしたんで外を見ましたら、私の隣の家なんですけど、かなり土砂が家の方に入って来て、道はかなり土砂が流れてきて大変でした」
Q:自宅は大丈夫ですか?
「私も板かなんかで止めようと思ったんですけど、勢いで止めきれずに家の庭の方まで土砂が流れてきました」
このほかにも、避難した人の中には「家の中に流れ込んだ土砂が、飼っていた犬の首の下まで来ていて危なかった」と話している人もいました。
また、米原市によると土砂崩れが起きた伊吹山では、去年7月にも大雨の影響で山頂付近などで土砂が崩れたということで、付近の住民は「去年の影響もあって発生したのではないか」と不安げに話していました。
米原市では、7月2日にかけても雨が降ったり止んだりを繰り返す見込みで、降り始めからの雨の量が多く地盤が緩むため、引き続き、土砂災害への警戒が必要です。
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