能登半島地震の復興を祈念する三番・中洲流の飾り山笠=福岡市博多区で2024年7月1日、金澤稔撮影

 福岡・博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」が1日開幕し、人形や装飾をあしらった「飾り山笠(やま)」が福岡市内13カ所で公開された。この日は能登半島地震から半年と重なり、三番・中洲流の飾り山笠には被災地の復旧復興を願い、石川県七尾市出身の絵師・長谷川等伯(とうはく)の人形が飾られた。

 等伯は安土桃山時代から江戸時代初期に活躍し、代表作の国宝「松林図屏風(びょうぶ)」は日本水墨画の最高傑作とされる。飾り山笠は、祭り最終日の15日未明まで楽しめる。等伯の飾り山笠を手掛けた博多人形師の中村弘峰さん(38)は「能登が生んだ天才絵師を題材にすることで少しでも被災地を勇気づけられたら」と話した。【栗栖由喜】

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