青葉区国分町のホストクラブの女性客に性風俗店で働かせるよう仕事を紹介したとして、スカウトグループの男2人が逮捕されました。2人はホストクラブと共謀して組織ぐるみで女性たちから金を巻き上げていたとみられています。

記者リポート
「スカウトの男の身柄が仙台中央警察署に移されます」

職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、太白区に住む会社役員、常盤瞬容疑者(36)と泉区に住む自称飲食店コンサルタント業、水野翔平容疑者(34)です。
警察によりますと2人は去年、すでに逮捕起訴されている国分町のホストクラブの元店長、草苅亮二被告や元ホストの2人と共謀。ホストクラブの20代と30代の女性客に多額の飲食代を支払わせるため、性風俗店の仕事を紹介した疑いが持たれています。
調べに対して2人は容疑を認めているということです。

記者リポート「県警の捜査員が国分町のビルに家宅捜索に入ります」

警察は4月下旬、2人が所属するスカウトグループ「ラッシュ」の拠点とみられる飲食店を家宅捜索。押収したスマートフォンや帳簿などから、組織的に女性たちから金を巻き上げる悪質な実態が見えてきたといいます。

記者リポート
「スカウトの男2人は女性の売り上げの15%を『スカウトバック』という女性を店に紹介した報酬として受け取ったとみられています」

常盤容疑者などには紹介の見返りとして、性風俗店につないだ女性の売り上げ金から報酬が支払われていたということです。「スカウトバック」と呼ばれるその相場は15パーセントほどとみられています。

記者リポート「草苅容疑者は自身で作成したホストの接客マニュアルをもとに口頭で女性を性風俗店に紹介するプロセスなどを教えていたということです」

こちらはホストクラブの元店長、草苅被告が指南していたという、営業マニュアルを記した従業員のメモです。女性客を性風俗店で働かせるよう仕向けるために、ホストや店が組織ぐるみで誘い込む手口が書かれていました。
「借金、将来、デリヘルの話をする」「風俗やらせる武器、カード」
ホストはマッチングアプリを通じて女性2人とそれぞれデートを重ねた後、自身が働くホストクラブに誘います。そこで1500万円以上の飲食代を「ツケ払い」にして、女性に支払わせるため「稼げる仕事がある」と性風俗店を紹介。常盤容疑者などはホストクラブと性風俗店を仲介し、女性に仕事をあっせんしてスカウトバックを得る一方、草苅被告も店の売上金を回収する流れができていたとみられています。
警察はスカウトグループの実態解明に向けて捜査を進めています。

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