兵庫県高砂市内に止めた軽乗用車内で無理心中を図り、2児を殺害したとして、県警高砂署は16日、母親で自称アルバイトの永松露音(つゆね)容疑者(27)=同県加古川市平岡町新在家=を殺人容疑で逮捕した。署によると、永松容疑者は「家族と一緒に死のうと思った」と容疑を認めているという。
亡くなったのは長男で小学生の旺駕(おうが)さん(10)と長女の玲央楠(れおな)さん(3)。逮捕容疑は4月9日、高砂市米田町米田新の公園に止めた軽乗用車内で練炭をたき、2人を殺害したとしている。署によると2人に目立った外傷はなく、司法解剖の結果、死因は急性一酸化炭素中毒だった。
永松容疑者は9日夜に「子どもが死んでいる」と110番。自らも意識がもうろうとした状態で見つかり、その後入院していた。
署などによると、一家は3人暮らし。加古川市によると、2023年6月に永松容疑者から夫婦間の問題で一度相談があった。子どもについても支援が必要と認定したが、緊急性は高くないとして、学校での見守りをすることにしていたという。【澤俊太郎】
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