多数の航空機が発着する関西国際空港第1ターミナル(彦野公太朗撮影)

関西国際空港の敷地内の保安エリアに侵入したとして、大阪府警関西空港署は16日、建造物侵入容疑で、中国籍のファン・イーリン容疑者(35)を逮捕した。「入っていない」などと容疑を否認しており、同署が経緯を調べている。

同署によると、ファン容疑者は14日、中国から1人で旅行のために来日。24日に帰国する予定だったが、電子決済に必要なスマートフォンが機内で故障し、現金を所持していなかったため、空港内に滞在していたと説明している。

逮捕容疑は15日午後9時20分ごろ、国際貨物を扱う保安エリアに侵入したとしている。フェンスを越えて侵入したとみられ、敷地内で座り込んでいるファン容疑者を警備員が発見した。

ファン容疑者は「フェンスに囲まれガードマンが警備する場所に行けば、いい思いができると思った」と供述しているという。空港を運営する関西エアポートによると、航空便への影響はなかった。

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