スリランカ国籍の留学生が堕胎容疑で逮捕されるなどした事件で、茨城県警は11日にも、堕胎したとされるルバシン・リヤナゲ・ウデシカ・アヨミ・ジャヤラトゥ容疑者(30)=取手市取手1=を死体遺棄容疑で再逮捕する方針を固めた。関係者によると容疑者は周囲に「日本で働きたい」と話していた。県警も同様の情報を把握し、帰国を避けようと模索する中犯行に及んだとみて調べている。
県警は、交際相手で堕胎ほう助容疑で逮捕されたムナシンガ・スデス・ディルシャン・デ・ソーサ容疑者(30)=宇都宮市峰3=も再逮捕する方針。2人は、デ・ソーサ容疑者のアパートで4月29日ごろにジャヤラトゥ容疑者が薬物を使って堕胎したとして逮捕されていた。
捜査関係者によると、2人は共謀して、堕胎直後の赤ちゃんをビニール袋に入れ宇都宮市内の鬼怒川河川敷の草むらに遺棄した疑いも持たれている。死因は不詳。県警は約9カ月という妊娠期間から、遺棄についても責任を問えると判断した模様だ。
ジャヤラトゥ容疑者は2023年4月に来日し、取手市内の日本語学校に通学。母国でIT関連の資格を取り、教師らに「日本のITを勉強し、働きたい」と話していた。学校では過去に、妊娠した留学生が帰国した例もあったという。【西夏生、斉藤瞳】
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