宮崎県日南市のまちづくり会社「日南まちづくり」は29日午後、職員による約1600万円の横領があったと発表した。
日南まちづくりによると、横領していたのは49才の女性事務局員。2017年4月から2023年5月までの6年間にわたり、会社のETCカードやクレジットカードの私的使用・会社預金の着服・給与の不正受給を繰り返していた。給与については、出退勤記録や残業時間を改ざんし、超過勤務手当などを不正受給していた。
去年8月、後任の担当者が引継ぎ書類を整理していたところ、会社の預金口座から女性の口座に複数の使途不明金が振り込まれていたことから発覚した。
被害額は代表取締役2名が代位弁済し、女性とその家族に返済を求めていて、損害賠償請求訴訟も検討している。女性は去年8月に自己都合退職とし、役員についても今後厳正な処分を行うとしている。取引先への被害は発生していないという。
日南まちづくりでは、「信用を第一とし、社会的・公共的役割を果たすべきまちづくり会社としてこのような事態を招いたことに深く反省するとともに、出資者並びに地域の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心より深くお詫び申し上げます」とコメントしている。
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