北海道豊頃町発注の舗装工事などを巡り、業者に便宜を図る見返りに約14万円分の接待を受けたとして、道警捜査2課などは14日、同町職員で元施設課長の越谷光裕容疑者（61）＝同町茂岩栄町＝を収賄容疑で逮捕した。また、同町の土木業者「十勝開発」社長、松本司容疑者（66）＝同町中央新町＝を贈賄容疑で逮捕した。道警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、町が発注した2023年度の舗装工事の指名競争入札で、十勝開発が落札できるように便宜を図る謝礼と知りながら、23年4月と8月に、飲食や宿泊など計約14万2000円分の接待を受けたとしている。
十勝開発は同年7月、豊頃中学校敷地内の工事を約2500万円で、町内の歩道改修工事を約500万円で落札した。越谷容疑者は18年から23年3月まで施設課長を務めており、道警は余罪の有無も調べる。
道警は14日夜、豊頃町役場を家宅捜索した。捜索開始後に報道陣の取材に応じた按田武町長は「町民に心配とご迷惑をかけ、役場の信頼を損なったことをおわびしたい。職員の逮捕は誠に遺憾で、職員倫理の徹底を図っていきたい」と述べた。【後藤佳怜、鈴木斉】
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