三菱UFJ銀行は元行員が東京都内の2支店の貸金庫から顧客の現金や貴金属を盗んだ事案を受け、再発防止策を打ち出す。貸金庫の顧客用の予備鍵を使ったことが判明し、予備鍵を支店での管理から本部での一括管理に改めるなど体制を見直す。
三菱UFJは近く開く記者会見で、盗難事件の説明をするほか、再発防止策も発表する方向だ。
金融庁は貸金庫の盗難事件を巡り、三菱UFJ銀に銀行法に基づく報告徴求命令を出す方針だ。加藤勝信金融相は13日の記者会見で「大変遺憾な事態と認識している」と述べていた。
三菱UFJ銀では支店の業務責任者だった行員が4年半にわたり練馬支店(旧江古田支店を含む)、玉川支店の2支店で貸金庫を無断で開けて資産を盗んでいたことが明らかになっている。被害は明らかになっているだけでも顧客約60人分、総額十数億円に上っている。三菱UFJ銀は事件の発覚を受け、顧客への補償や再発防止策の策定を急いでいた。
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