ゴールデンウイーク(GW)が27日、始まった。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから間もなく1年。多くの人が外出を控えたコロナ禍の光景とは異なり、各地の駅や空港は行楽地や帰省先へ出かける人たちで混雑した。
関西国際空港でも出国ラッシュが27日、始まった。運営する関西エアポートによると、この日だけで3万6600人が関空国際線を出発するという。
連休期間中、総旅客数は68万2600人に及び、1日あたりでは新型コロナウイルス禍前の約8割まで回復。ただ、円安の影響から多くの訪日外国人でにぎわう一方、日本人の海外旅行は低調な状況だ。
第1ターミナル4階の国際線出発フロアでは、大きな荷物を抱えた家族連れらが行き交い、カウンターや保安検査場に列をなしていた。両親とハワイで過ごすという大阪府松原市の女性会社員(26)は「コロナ前に計画していたけど、実現していなかった家族旅行。買い物や食事でハワイを満喫したい」と話していた。
JR旅客6社の11日時点の予約状況(26日~5月6日)は、新幹線と在来線の予約席数が前年比16%増の計296万席で、コロナ禍前の平成30年比でも7%増。混雑のピークは下りが5月3日、上りが6日と見込まれている。
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