岩井コスモ証券を傘下に持つ岩井コスモホールディングス(HD)が25日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比28%増の31億円となった。社債の取り扱いに加え、主力とする米国株の取引が好調だった。売上高に相当する純営業収益は13%増の127億円だった。
純営業収益のうち、株式や債券などの引き受けによる収益は約4.4倍の1億4000万円と大幅に増えた。同日の決算会見で笹川貴生社長は「ソフトバンクグループの社債販売が全体を押し上げた」と説明した。外国株の店頭取引の収益などを含むトレーディング損益は44%増の65億円だった。
11月5日の米大統領選挙について、沖津嘉昭会長は「(共和党の大統領候補である)トランプ前大統領が当選する可能性が高い」との見方を示した。当選すれば関税の大幅引き上げなど過激な姿勢は弱まり、米国経済の発展に資する政策をするとして「(岩井コスモHDは)米国株を中心に営業活動をしているため、いい結果を導くのではないか」と話した。
日経平均株価については、27日投開票の総選挙の結果が「どうなるか分からない」としつつ「企業の力ははっきりしているため、4万円台に乗せてさらに上の方へ向かっていくのではないか」と予想した。
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