ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)は、瀬戸内海での生物多様性保全や地域活性化をめざすプロジェクト「瀬戸内渚(なぎさ)フォーラム」に参画すると発表した。サンゴ再生を手掛けるイノカ(東京・文京)が設立するプロジェクトで、二酸化炭素(CO2)の吸収源としても注目される藻場の再生を進める。
プロジェクトには、ひろぎんホールディングスや百十四銀行、JFEスチールなど瀬戸内地域の金融機関や企業など約20団体が参画する。大学などの研究機関や漁業協同組合などと連携し、10月から3年間、現地調査や藻場を再生するための解決策を模索する。
ちゅうぎんFGの細羽紀子サステナビリティ推進部長は「脱炭素、生物多様性といった課題についても地域をリードしたい」と話している。
環境省の「せとうちネット」によると、瀬戸内海沿岸の藻場のうちアマモ場は1989〜90年度までに60年度時点の約7割が消失したことが報告されている。藻場が減少すると生物多様性が失われ、漁獲量の減少や地域の観光業への悪影響につながりかねないという。
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