5月、記者会見する米FRBのパウエル議長=ワシントン(共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日、米議会上院銀行住宅都市委員会の公聴会で証言した。「直近の指標は(物価目標の達成に向かって)緩やかな前進を示しており、さらに良好なデータが得られれば物価上昇率が持続的に目標の2%に向かっているとの確信を強められる」との見方を示した。  5月の消費者物価指数は前年同月比3・3%上昇で、伸び率は2カ月連続で縮小した。FRBは「持続的に2%に向かっているとの確信」を利下げの条件としており、利下げ時期が近づいていることを示唆したとみられる。  FRBは6月に公表した経済見通しで、年内の利下げ回数を従来の3回から1回に減らした。


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