16日午前の東京株式市場の日経平均株価は大幅続落し、取引時間中として約1カ月ぶりの安値を付けた。下げ幅は一時800円を超え、節目の3万9000円を割り込んだ。中東情勢の緊迫に対する警戒感から前日の米国株が下落した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄で売り注文が膨らんだ。
午前終値は前日終値比827円22銭安の3万8405円58銭。東証株価指数(TOPIX)は50・00ポイント安の2703・20。
前日の米株式市場は経済の堅調さを示す統計結果を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ時期が先送りされるとの観測から、主要な株価指数がそろって下落。特にハイテク株が大きく値を下げた。16日の東京市場もこの流れが波及した。
ほぼ全ての業種で売りが優勢で、全面安となる場面があった。特に平均株価への影響が大きい半導体関連株の下落が相場を押し下げた。
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