楽天銀行が13日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比24%増の344億円だった。24年1月からの新NISA(少額投資非課税制度)の影響で楽天証券経由での口座開設や証券と銀行間での入出金に伴う決済取引が増加し、手数料収入が伸びた。
本業のもうけを示す実質業務純益(単体)は22%増の518億円となった。個人や法人向けの貸し出しが拡大し、貸出金残高は7%増の4兆290億円。投資用マンションローンが28%増の6540億円とけん引した。機械や設備、在庫などを担保にした動産・債権担保融資(ABL)や法人融資も伸びた。与信関係費用は前年同期比1.6倍の21億円だった。
25年3月期の純利益は前期比9%増の378億円を見込む。楽天グループのフィンテックサービス再編を巡る費用を50億円計上した。永井啓之社長は日本銀行のマイナス金利政策解除を踏まえ「非金利収益を上回る速度で金利収益が伸びていくと考えている」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。