山陰合同銀行が13日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比9%増の168億円だった。企業、個人向けとも貸し出しが増えたほか、コンサルティングなど役務取引等収益も伸びた。年間配当は5円増の39円で25年3月期は9円増の48円を見込む。自社株買いも実施して株主還元を強化する。
本業のもうけを示すコア業務純益(投信解約損益除く)は11%増の340億円となった。賃上げのほか、海外金利の上昇で通貨スワップ費用の増加で経常費用が増えた。与信関係費用は3.8倍の76億円となった。
有価証券の評価損は59億円増え615億円となった。投資信託の入れ替えなど資産の見直しを進めたが国債の金利上昇に伴う評価損が膨らんだ。費用は増えたが「貸し出しや手数料ビジネスなど、全体的には好調な本業でカバーできた」(山崎徹頭取)。
25年3月期の業績予想は純利益が8%増の182億円の見通し。中期経営計画で掲げた配当性向40%を達成する。270万株を上限として自己株式を取得することも発表した。
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