4日、84歳で亡くなった劇作家の唐十郎さん。

長男の大鶴義丹さん(56)が、父への思いを明かした。

5月1日、自宅で転倒し救急搬送され、4日に急性硬膜下血腫のため亡くなった唐十郎さん。

長男で俳優の大鶴義丹さんは「厳しいおやじで『俺にはなかなかかなわないぞ』っていつも言うんですよね」と話した。

1967年、新宿・花園神社に張った移動式テント劇場「紅テント」で公演を行うなど、演劇界に新たな風をもたらした唐さん。

唐十郎さん(2000年)「テントっていうのは仮設劇場っていうのは、毎日外の天候で変わってきますし、その都度その都度が一回性なんですよね」

作品を手掛ける一方、俳優として「北の国から」のシリーズ最終作に出演するなど、芝居でも魅了した。

舞台デビューが唐さんの作品だった渡辺謙さんは、X(旧Twitter)で「まだ劇団の研究生2年目の右も左もわからない私にとって、唐さんの作品はまさに未知との遭遇、ワンダーランドでした」

宮沢りえさんも、「唐さんの作品に出会えた事は、私の、人生の、最高の宝物です」とコメントしている。

長男・大鶴義丹さん「(父は)1人の役者が一生でやりきれないくらいのたくさんの戯曲を残してくれたので、父の状況劇場の芝居を見ていなかった世代にも、僕ら見てきた世代が伝えることもできるし、戯曲を山のような数残してくれたので、幸せだなってあらためて思います」

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