作家の村上春樹さん(75)が17日、母校の早稲田大(東京都新宿区)で開かれた名誉博士の学位贈呈式に出席し、「早稲田に来なければ小説を書いていなかった気さえする。これからもいい小説を書いていきたい」とあいさつした。

 1968年に早稲田大第一文学部演劇科に入学した村上さんは、在学中にジャズ喫茶を経営するなどし、7年かけて卒業した。

 村上さんは「授業も出ないし勉強もしない、ひどい学生だったのに太っ腹な大学」と感謝した上で、「これまで名誉博士を6個もらっているが、得したことはない。日本では初めていただいたのが母校でうれしく思います」と話すと、会場は笑いと拍手に包まれた。(共同通信)

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