1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。
【兵動大樹さん】「阪神電車の尼崎駅前からスタートです。僕ら子供の頃から安くておいしいものがいっぱいあって、ええ下町の人情がすごく残っていた。そういうところです」
■尼崎で撮られた「人が乗った2頭の象」
今回探っていくのは1954年(昭和29年)に尼崎市で撮影された写真だということですが、人が乗った2頭の象と、「Industrial」という英語の看板が見えます。
街の人に聞くと、「初めて象を連れてきた」「阪神優勝パレード」「阪神パークか」など皆さん面白いことを言いますが、なかなか手がかかりになる情報がありません。
「日本一早い阪神タイガース優勝マジック」で有名な尼崎中央商店街で聞き込みしても、答えは分かりませんでしたが、尼崎城近くにある歴史博物館なら情報があるのではないかということでした。
■2019年再建の新名所「尼崎城」
歴史博物館へ行く前に、兵動さん尼崎城へ寄り道します。
明治維新とともに一度は取り壊された尼崎城ですが、140年以上の時を経て2019年に再建。尼崎の新名所になっています。
新しくなった尼崎城では歴史を学ぶだけでなく、さまざまなアトラクションが楽しめます。中でも注目を集めているのが、刀の持ち手のアイテムを使い、映像に現れる竹やワラを斬っていく剣術体験で、兵動さんもしっかり楽しみました。
■尼崎で開催『栄える産業博覧会』の写真だと判明
そしていよいよ「尼崎市立歴史博物館」へ行き、事情を説明したところ、学芸員の桃谷さんが写真の話を教えてくれました。
【学芸員 桃谷和則さん】「『インダストリアルフェア』と書いてあります。尼崎で『栄える産業博覧会』という博覧会があった時の写真です。(象に乗った)右側の方は当時の尼崎市長です」
歴史博物館には産業博覧会関連の展示コーナーもあります。
桃谷さんによると、博覧会が開催された頃の尼崎市は、全国で工業生産額第3位の大工業都市で、尼崎の力を全国にアピールする博覧会だったといいます。象は博覧会のアトラクションの一つで来ていた「矢野サーカス」の象さんで、尼崎の街を練り歩きながら会場に到着した時の記念写真ではないかということです。
写真が撮られた場所は会場の正門で、「A」は尼崎、「H」は兵庫県の頭文字を表していました。博覧会の会場はボートレース場の北側と西側。確証はないけれど、正門の場所はボートレース場の西側で、現在ドラッグストアになっているあたりではないかということです。
■「尼崎のパワーを見ました」
ボートレース場近くの立ち飲み屋「中島南店」にお邪魔すると、お客さんの男性とお店のおかみさんが、博覧会の思い出や位置関係を教えてくれました。
やはり写真の場所は、現在ドラッグストアになっているところだということ。「オレが言うとんのやから間違いない」と男性が自信たっぷりに教えてくれました。
【兵動大樹さん】「江戸時代のお城の話から、博覧会の話まで。まだまだ発展していく尼崎のパワーを見ました」
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2024年12月6日 金曜日放送)
▼兵動さんの今と昔を探る旅の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/ZTMgv1S-N-U
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