【東京】文化庁は5日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が泡盛や日本酒、本格焼酎などの日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。来月2~7日にパラグアイの首都アスンシオンで開かれるユネスコ政府間委員会で正式決定される見通し。登録されれば国内23件目となる。登録を機に泡盛の認知度向上や輸出拡大に期待が高まりそうだ。

(資料写真)仕込みがめで発酵される泡盛

 沖縄関係では2010年に古典芸能「組踊」、18年に宮古島のパーントゥなど8県10件の伝統行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」が登録されている。

 政府は21年、伝統的酒造りを国内の登録無形文化財に選定。文化審議会の答申を経て22年にユネスコへ申請していた。

 県内では、14年に研究者や酒造業界の代表者らによる推進委員会が発足。19年には県民総決起大会が開かれた。今年8月には、県酒造組合の佐久本学会長が首相官邸を訪れ、泡盛の古酒に新酒を継ぎ足して熟成させる「仕次ぎ」を紹介し、無形文化遺産登録の機運を盛り上げた。

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