ワールドシリーズ制覇を喜ぶドジャースのファンたち J.W. Hendricks/NurPhoto via Reuters

<ワールドシリーズでドジャースがヤンキースを破った日の夜に一部ファンが暴徒化。店舗に押し入ったりバスに放火するなど暴れ回る事態となった>

ドジャースがヤンキースを破ってワールドシリーズ制覇を決めた10月30日の夜、ドジャースの地元ロサンゼルスで大規模な暴動や略奪が勃発した。SNSには群衆に取り囲まれたバスが炎上し、爆発起こす場面など暴動の様子を撮影した動画が次々に投稿されている。

■【動画】ドジャースの優勝を「台無し」にしかねない...ロスで一部ファンが暴徒化、SNSに略奪動画が続々投稿

ロサンゼルス市警(LAPD)は「8番街とブロードウェイ周辺にある複数の店舗で略奪があった」という通報を受けたと述べ、「今この区域やその近くにいる人々はすぐにそこを離れ、警察官の指示に従ってください」とX(旧ツイッター)に投稿した。

ソーシャルメディア上で共有された動画には、人々が店舗に押し入って盗んだものを箱に詰め込んで逃げていく様子が映っている。

LAPDはまた「敵対的な群衆」がMTAバスを取り囲み、「サンセット大通りとエコパーク通りのあたりでバスに放火しようとしている」とも警告した。ユーザー名「Los Angeles Scanner」がXに投稿した動画からはバスが炎に包まれ、野球ファンが暴徒化するなか警察が彼らを阻止しようとする様子が見て取れる。

また別のXアカウント「Film The Police LA」は、車が燃えている様子を捉えた動画を共有した。

LAPDは後に、敵対的な群衆は8番街とブロードウェイが交差するあたりに移動し、さらにその後9番街とグランド通りが交差するあたりに移動したと報告した。彼らはXへの(前述の投稿とは)別の投稿の中で、オリンピック大通りとグランド通りのあたりでLAPDの警察官に向けて大きな石や瓶などの「さまざまな発射体」が投げつけられたとも明らかにした。LAPDはこの区域に追加の人員を配備して事態に対応していた。

祝賀イベントは安全かつ盛大にと市長

オリンピック大通りとフィゲロア通り、サンセット大通りとビン・スカリー通り、サンセット大通りとダグラス通り、および9番街とフラワー通りの交差地点を含む市内の複数の区域に、LAPDによって解散命令が出された。

ABC7の報道によれば、ロサンゼルスのカレン・バス市長は声明を出し、ドジャースの勝利を祝うなかでの暴力は許されないと次のように述べた。「現在LAPDは戦術的警戒態勢を取っており、地域社会や企業を守るための戦略的計画を開始している。積極的な人員配備と地域のパートナーとの協調戦略などを展開し、すべてのロサンゼルス市民が安全に(ドジャースの勝利を)祝うことができるようにしている」

ドジャースは10月30日にヤンキー・スタジアムで行われた試合で7対6でヤンキースに勝利し、4勝1敗の成績でワールドシリーズを制覇した。

ドジャースは11月1日にドジャー・スタジアムでチケット制のイベントを行い、またロサンゼルス中心街で優勝パレードを行う予定だ。バスは一連の祝賀行事について、市民の安全を守りつつ「盛大にドジャースを地元に歓迎する」ことを約束した。

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